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News2016年4月10日

世界の3Dプリンター市場は2015年も19%の拡大  業務用機種の売上はやや減少

 

3DPRINT.COMに掲載されているこちらの記事ではITマーケットリサーチ会社CONTEXTの発表したレポートを元に、パーソナル3Dプリンターの市場拡大、工業用・商用3Dプリンター市場の動向などに触れながら、今後も3Dプリンター市場は拡大を続けるであろうと締めくくっています。

Makerbotのブランドで知られる3Dプリンター製造最大手の米ストラタシス社と、Cubeシリーズを販売している二番手3Dシステムズ社が相次いでパーソナル3Dプリンター分野での生産縮小・撤退を決めたことは記憶に新しいですが、結果としては昨年度もパーソナル3Dプリンター市場は拡大しました。

大手が撤退したことで空いた市場を手にしたのは、比較的小規模の事業者である台湾のXYZプリンティング社(低価格機ダ・ヴィンチなどで知られる)や、オランダのUltimaker社、中国のフラッシュフォージ社であり、新興の企業の台頭が目立つ形となりました。

しかし販売総額で見ると、依然として業務用機で圧倒的なシェアを握っているストラタシス社、3Dシステムズ社など、業務用機を製造・販売している企業が上位を占めています。

これは、業務用機の価格がパーソナル3Dプリンターに比べて遥かに高いことが要因として挙げられますが、一方でパーソナル機の価格が下がっていることも影響しており、売れ筋は10万円以下、最近のKickstarterでの人気機種になると5万円以下のものが多くなってきています。

また、業務用機ではCANON、RICOHといった日本企業の参入も注目を集めています。私は業務用機の分野においては3Dプリンターは確実に普及し、生産手段の中に組み込まれていくものだろうと考えていますが、パーソナル3Dプリンターはここ数年で出来た市場であり、特性もかなり業務用機とは異なることから、普及が進むかどうかはこれからの数年間に左右されるのではないかと感じています。

レポートでは、昨年パーソナル3Dプリンター市場で最も売れたのがXYZプリンティング社であり、出荷台数50000台となっていますが、今年そして来年と、今後どこまで個人向け3Dプリンター市場が拡大するのか、そして個人向け3Dプリンターが地位を獲得し、有意義に使用されるためにはどのような要素が必要なのか、注視し、考えてみる必要がありそうです。