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切削と3Dプリントの進化の違い どうして5万円の切削機は出来ない?

今回は3Dプリンターと切削機を比べながら、どうして3Dプリンターに比べて以前から有る切削がパーソナル化していかないのかについて考えていきたいと思います。

先日中島が書いていましたが、京都拠点にSRM-20という小型の卓上切削機が届きました。

卓上切削機”SRM-20″がYOKOITOに来た!!

RolandDGさんから出ている機種で、monoFabというブランドになっています。面白いのはこのmonoFabというブランドです。コンセプト文を読んでいただけるとわかりやすいのですが、積層と切削という対局にあるものを一つのブランドとして出しています。

 

3DプリンターはAdditive Manufacturingという点で今までの工作機械とは全く異なるとされています。簡単に書いてしまうと材料の塊から削りだすのか、材料を積み重ねていくのかの違いで3Dプリンターは積み重ねていくのでAdditiveと呼ばれています。

わかりやすい記事があります。

 

それにしても3Dプリンターで新しい機種のニュースはよく聞きますが、切削機の新型が出てもそこまで大きなニュースにはなりません。3Dプリンターのほうが目新しさがあるので記事になりやすいというのも有るのでしょうけれども、もう一つ大きな要因として“切削機には3Dプリンターでは考えられないほどの負荷がかかる”という点が大きな原因になっていると私は思っています。

 

切削の場合材料を削るため、必ず機械本体・ドリルにかなりの力がかかってきます。その為、機械自体に求められる丈夫さが3Dプリンターとは桁違いになってきます。

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DMM.makeAKIBAにある3軸切削機。実はこれでもビルの中に入れるためあまりゴツくないものが選ばれています。

originalmindさんから出ているQt100 この小ささで軽金属が削れてしまうというものすごいものです。

値段も19万8千円と今まででは考えられないほど安くなっています。

ただ、3Dプリンター5万円 などを見てしまうと、高いと感じてしまう方もいるかもしれません。また、3Dプリンターは自分で作ってみたり改造してみたりとかという記事を見かけるけれども切削機をDIYしている人はいることに入るけれども見かけない という方もいるかもしれません。

それは前述したとおり切削機にはどうしても強い負荷がかかるため設計・構造的にシビアなものが求められる一方で3DプリンターはAdditiveなので機械にはほぼ力が加わらないという違いからくるものです。もし仮に5万円の切削機を作ると、勿論やってみていないのでわかりませんが、スタイロフォームしか削れないような切削機になってしまうかもしれません。

3Dプリンターが特許切れとともに急激に小型化して低価格化した一方でずっと昔から有る切削機が3Dプリンターほどの劇的な変化がないのはこういった事情があります。

ただ進化していないわけではありません。紹介させていただいたoriginalmindさんや、今回来たSRM-20を始めとして個人でも購入できるものがいくつか出てきていますし、何よりソフトウェア(CAM)は目覚ましい進化を遂げています。(CAMについては一度かければと思っています)3Dプリンターとうまく組み合わせれば、作れるものの幅を一気に広げることが出来るでしょう。

切削機・3Dプリンターともに一長一短あるので3Dプリンターと同じくらい切削機の進化にも目を配っていきたいです。

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