株式会社YOKOITO

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News2016年4月11日

ウッドライクフィラメントでXbox Oneコントローラーを出力したものが話題に【3Dプリント】

こちらのWebサイトでは海外のユーザーがThingiverseのデータとウッドライクフィラメントを使ってXbox Oneのコントローラー外装を製作したという話が取り上げられています。

ここで使用されているウッドライクフィラメントはHATCHBOXのもののようです。

YOKOITOでもHATCHBOXのものではありませんが、ウッドライクフィラメントは数種類出力したことがあります。これらはほぼ全てPLA樹脂に木の粉末を混ぜたもので、すぐにフィラメントが折れてしまったりと出力はやや大変ですが、手触り・風合いはなんとも言えぬ「木っぽさ」を持っています。出力中・出力した直後は木の焦げたような香りもしたりします。

今回この話題で注目すべきは出力されてからこの見た目になるまでに行われた後加工についてでしょう。ウッドライク素材はブロンズやカッパーといった金属ライク素材に比べて出力そのままでも見栄えがする方だと思いますが、曲線の多いコントロラーということもあってこの方はやはり積層痕を消したいと思ったのか、表面を丁寧に研磨しています。これは混ぜ物がしてあるPLA樹脂とはいえ中々に大変な作業です。

続いてこの方は塗装(汚し)もしています。過度な塗装をすると元の材料がわからなくなってしまうことも多いですが、やすりがけの跡を上手く使って木っぽく仕上げています。

FDM式の3Dプリンターで出力されたパーツはこうした作業を経て初めて見た目にも美しい木のコントローラーカバーとなったわけです。

この話を読んで「3Dプリンターってパッと出来るものだと思ってたけどこんなに手間がかかるのか」と思われた方もいるでしょうし、「こんなに手軽に木っぽいカバーが作れるなんてすごい!」と思われた方もいるでしょう。

今回のようなものを3Dプリンター抜きにして作ろうとすると、粘土やプラ板、パテなどを使って手作業で一から作るか、既存のコントローラーにパテや塗料を盛っていく形でどうにかするか、或いは高いコストを掛けて切削機でデータをもとに硬い木材を削り出して作るか、ということになるかと思います。

いずれにしても大変なことです。3Dプリンターを適切に用いれば、こうした労力を大幅に減らしてひとりでも作りたいものを形にして見せることがで出来る、というのはすごいことです。

後加工については実用上必要なものと必要でないものとがあると思いますが、低価格で購入できるFDM式3Dプリンターの出力物を後加工してワンオフ品や小道具などを作るというのは活用法として大いに可能性のある分野だと思います。また、国内にもそうした活動をされている方々がおられますので、また後日ご紹介したいと思います。