株式会社YOKOITO

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Columns2016年4月14日

切削機の機能“ATC”とは 

ATCとはAutomatic tool changerの略です。その名の通り、切削機の工具を自動で交換してくれる機械のことです。SRM-20の記事に関連して詳しくまた書こうと思いますが、切削では先端工具の太さ・形状を工程に応じて選択する必要があります。これは単に早い遅いではなく、仕上がりに大きな影響を出すものなので、とても重要です。

その先端工具は通常工程ごとに交換する必要があります。SRM-20も、一つの工程が終わったら一旦止めて交換を行う必要があります。しかし、MDX-540などの一部のミドルレンジクラスからはATCをつけられるオプションが用意されています。下のものがMDX-540のATC動作の動画です。

このように先端部分を器用に自動で外して、自動でつけてくれます。ちなみにこの円錐状になっている部分がテーパ型ドリルチャックと言われている部分です。ネジ式の違いこの部分をコンプレッサーの空気を利用してかませて固定します。このテーパーの角度などは全て規格で決まっています。

参考

上の動画はDMM.make AKIHABARAにあるIWAMA MM400LiteのATC動作です。こちらはドリルの本数が多いです。このように、ATCと一口に言ってもその本数・取り付け方からあらゆる種類があります。工業用のものだと下の動画ののようにものすごい速さで交換するタイプも有ります。

もともと切削で量産を家電の分野で行うことはあまり考えられていませんでした。それが、航空機や車の生産で使われていた切削機の生産性向上により、ご存知の通りiPhoneやMacbookは切削で作られています。Appleが公開した動画はあまりにも有名です。

ただし切削にも一長一短があります。例えば、この三軸の切削機の場合だと2.5次元形状でアンダーを出してはならないという制約があります。これについてもSRM-20と併せながら書いていければと思っています。先日も書きましたが(切削と3Dプリントの進化の違い どうして5万円の切削機は出来ない?)切削機と3Dプリンターは一長一短。その両方のいいところをいかに組み合わせて利用していくかがとても大切になってきますので、その点を意識しながらこれからの記事を書いていきます。

 

ちなみに、先日切削機はは負荷がかかるので非常にシビアな設計が求められると書きましたが、それをクリアして切削機、更にはATCまで自作する方が出てきています。こういったことにも触れていければと思います。